(2023.04.09更新)
ドラムをやってみたい
ずっと前からドラムが気になっている
でも難しそう…自分にできるんだろうか?
ドラムは難しそう。
そんなイメージを抱かせてしまう理由の1つが「手足をバラバラに動かす」ことかもしれません。
すでにドラムをやっている方は必ずといっていいほど
人から「よく手足がバラバラに動くね」と言われたことがあると思います。
でもそれはちょっと誤解で、
本当はみんなが思っているほどバラバラではありません。
この誤解のせいでドラムが必要以上に難しく見えてしまう、といった側面があります。
この記事では
より多くの人が気軽にドラムにチャレンジできるように
ドラムの手足の動きがそんなにバラバラではないことを解説します。
ドラム 手足の動きはそんなにバラバラじゃない
先にざっくり結論をいうと
- ドラムを始めたばかりの段階では、手足を揃えて叩く練習をします
- 次の段階では、きれいに交互に叩く練習をします
- それらの組み合わせでたくさんの曲が演奏できます
- 他人からは手足バラバラの動きに見えています
ドラムを始めて初期の練習では
「8ビート」というリズムの曲を練習することになると思います。
8ビートを叩くためには手足をバラバラに動かすのではなく、
むしろ真逆で、手足を揃えて叩く練習をします。
- 両手を揃えて叩く
- 右手と右足を揃えて叩く
- 左手と右足を揃えて叩く など
いかがでしょう?
これならそんなに難しくなさそう?出来そうな気がしませんか?
揃えて叩くのが上手になってきたら
次は手足をきれいに交互に叩くことも練習していきます。
交互に叩くのが上手になると
Fill inというカッコいい技や、16ビートというリズムもうまく叩けるようになります。
大半の曲は「揃えて叩く」「交互に叩く」
この組み合わせで楽譜どおりに演奏することができます。
その様子は他人から見れば「よく手足がバラバラに動くなあ」となることも多いです。
ドラムを始めて
揃えて叩く、交互に叩く、少しずつ練習していくと自然の到達するレベルで
思ったほど難しくないことがほとんどです。
ドラムの練習は8ビートから
8ビートから練習を始める理由
多くの場合、
ドラムを始めたらまず何から練習するか?というと
基礎練習&8ビートの練習曲、です。
はじめに8ビートから練習する理由は
- シンプルで習得しやすいから
- 普段から聴き慣れていてイメージしやすいから
- めちゃくちゃよく使うから
3つめの理由「めちゃくちゃよく使うから」については
「世に出ている半分くらいの曲が、8ビートのリズムである」と仰っていて
真偽のほどはわかりませんが
日本国内だけで考えると
孝三さんのおっしゃるとおり、半分ぐらいの曲が8ビートなのかもしれません。
だとすると…
この記事を書いている時点で、JASRAC管理楽曲のうちの国内作品が185万曲だそうで
さらに
インディーズやボカロ曲などのJASRACが管理していない曲を加えると、日本の曲だけで200万曲は越えてきそうです。
その半分…
と、いった表現は大げさだとしても
それくらい、8ビートはめちゃくちゃ頻繁に使われるので優先して練習するのがおすすめです。
8ビートで手足の揃え方 解説
ここからはドラムの楽譜をご覧いただきながら進めたいと思います。
小さい×点がいっぱい書いてあるのが
音楽に合わせて「チッチッチッチッチッチッチッチッ」と刻まれる右手のリズムです。
ドラムの8ビートでは
このチッチッチッのリズムを基準にして、
左手を揃えたり、足を揃えたりしていくことになります。
私個人的には、このチッチッチッのリズムは
ものさしの目盛りのように考えて、人に伝えることが多いです。
そして、次のように左手を揃えたり、右足を揃えたり。
こうして8ビートが出来上がっていきます。
模範演奏 2:27~
この形の8ビートに慣れたら
次は、
揃えるタイミングを変える練習をしたり
右足の回数を増やす練習をしたり。
8ビートのバリエーションはいくつもあるので、それらを練習していきます。
さらに練習が進んだら
両手を交互に動かして、Fill inという技にもチャレンジします。
この頃にはもう、いろんな音楽に合わせてドラムを合わせられるようになっています。
ドラムを始めた方は、大体このような練習から始めるのが一般的だと思います。
これらの内容はすべて
「揃えて打つ」「交互に打つ」です。
1つずつ順番に練習すれば小学生~大人の方まで、多くの方が8ビートを叩けるようになります。
反復練習が重要
はじめはうまくいかないこともありますが
これを解決するのが、遅いスピードでの反復練習です。
初めてのことを練習するとき
必死で楽譜を見たり考えたり、脳がフル回転して余裕がない状態です。
これをゆっくり繰り返して練習することで
少しずつ脳を使う必要がなくなって、手足がある程度、自動でやってくれるようになってきます。
新しい課題は
ゆっくり繰り返して脳と身体にインストール
↓
ある程度オートメーション化される。といったイメージです。
この記事では
ドラムの手足の動きはそんなにバラバラじゃない、と解説しています。
それよりもむしろ大事なのは手足をきれいに揃えることで
膨大な練習量が必要です。
といっても
ゆっくり1つずつ練習すれば大丈夫で、
楽器の醍醐味は、出来るようになっていくプロセスが楽しいことです。
まとめ
この記事では
- ドラマーの手足の動きはそんなにバラバラじゃない
- 脈略もなくバラバラに動かされているものではない
ということに触れてきました。
順番に練習をすれば、無理なくドラムは叩けます。
ドラムはみんなが思うほど難しくないですが
その一方では、想像するよりずっと奥が深くておもしろいのも事実です。
どういうことか?というと
この記事で書いた「揃えて打つ」「交互に打つ」は、
音符を楽譜どおりに演奏するための話でした。
もう1つ掘り下げると
曲を楽譜どおりに演奏できることは、第2のスタートラインともいえます。
楽譜には書き表せない、
- 強弱やタッチの加減
- リズムの感じ方
- オリジナルよりカッコいいフレーズのひらめき
などを追及していく段階に入っていきます。
ドラムを始めるハードルは高くありません。
そして上手に叩けるようになってからも奥が深いです。
当ブログではこの両方をバランスよく伝えていきたいと思います。
この記事がお役に立てましたら幸いです。