(24.04.18更新)
「ドラムを始めてみたいけど、難しい?」
「前からドラムが気になってて。でも始めるのに一歩踏み出せなくて…」
この記事ではそういった方に向けて
「ドラムって難しいの?」を、解説していきます。
ドラムを始めたい方へ
結論「ドラムは難しくない」です。
もう少し厳密に書くと
他の楽器に比べて、ドラム練習の初期は易しくてハードルが低いです。
個人的には
数ある楽器のなかでトップクラスに始めやすいのがドラムだと考えています。
そして、ドラムを始めるのに必要な物はスティックだけ。
音楽練習スタジオを利用すれば (数百円程度) ドラムセットが叩けるので
自宅にドラムセットは購入しなくてもOK。
意外にも初期費用はとても安いです。
ドラムを始めるのは実はカンタン、の理由
ここからはドラムが始めやすい楽器である理由をお話します。
楽器の難易度をイメージしていただくため、階段のようなイラストを使って進めていきます。
ピアノの難易度イメージ
まずは、↓こちらの階段。
きつくもなく、ゆるくもない、普通の階段。
一旦、ピアノの難易度=普通の階段として、これを基準に話を進めていきます。
階段の3段目に赤い旗があります。
これはピアノを始めてから最初の1曲が弾けるようになるイメージです。
管楽器の難易度イメージ
続いて、サックスやトランペットなど、管楽器の難易度イメージ
ピアノの階段と比べると、一段目を高く描いています。
よじ登るのがちょっと大変そうですよね。
これは私自身の体験も含むのですが
多くの管楽器の音を鳴らすためには、口をつけて吹く「マウスピース」という部分があります。
私はあらゆるマウスピースにチャレンジしたのですが、どれも音が鳴らなくて
サックスのマウスピース
トランペットのマウスピース
フルートなんかもまったく音が鳴らない…
ただ単に私が管楽器に不向きだっただけ?かもしれませんが
管楽器は、誰でも吹けば音が鳴る、といったものではなさそうです。
小学校のときのハーモニカ、ピアニカ、リコーダーは吹けば誰でも音が鳴りました。
ところがブラスバンドで使われるような管楽器になるとそうもいかない。
「まず音が鳴るか?」
初期段階で私のような脱落者が一定数は出てきてしまうんです。
一方、すぐに音が鳴らせてしまう人もいるので
管楽器の難易度は「人によって向き不向きがはっきり分かれる」というのが正しい表現かもしれません。
次に、管楽器の音階について。
ピアノの場合は音階が順番に並んでいるので視覚的にも覚えやすいです。
管楽器の場合は
いろんな指使いで音階を吹き分けるのですが、その指使いはやや複雑。
なので、管楽器の難易度は
- はじめは音を鳴らすのが難しいかも
- 音階の指使いはやや覚えにくい
始めたばかりの時期については難易度が高め、といったイメージです。
ただし管楽器が向いている人もたくさんいます。
初期段階のハードルをクリアすれば、その先はスムーズに進められる可能性もあります。
ドラムの難易度イメージ
対してドラムの階段はというと、1段目、2段目…と、はじめはゆるいです。
これは先ほどの管楽器の音が鳴りにくい話と逆で、
タイコは誰でも叩けば音が鳴るからです。
そしてドラムには他の楽器にはないスペシャル特権があるんです。
状況にもよりますが
楽譜の難しいところを省略したり、別のテクニックに変更しても
音楽を成立させられることが多いという点です。
ドラムの楽譜はピアノ、ギター、他の楽器ほど縛りがきつくなく
要点をおさえておけば音楽を成立させやすいです。
要点じゃないところは、楽譜に忠実でなくても支障がないことが多いんです。
このようにして
難しい部分は簡単にアレンジにする。でも要点はおさえる。
みたいな練習方法を個人的に「7割コピー」と呼んでいます。
ただし、省略・変更のやり方はなんでもOK、というわけではなく
音楽の秩序を乱さない許容範囲があるので
追々、当ブログでも言語化できればいいなと思っているところです。
今回は「ドラムって完コピじゃなくてもいいんだ」
というところを理解していただければ大丈夫です。
私のドラム教室では
初心者の方にとって、難しすぎることが楽譜に出てきたら一旦スルーすることを推奨しています。
その代わりに
- 出来るところをどんどん進める
- 曲のコピー練習をたくさんやる
- 完成度70%でいいので、曲数で凌駕する
個人的には、ドラム初期はこういった進め方が最短・最速の上達法だと考えています。
付け加えて、
ドラムに対して難しいイメージを持つ方は
手足をバラバラに動かすイメージを強く持っているかもしれません。
「手足をバラバラに動かして難しそうですよね」
ドラムをやっていると、とにかく人からよく言われる言葉です。
実は、ドラマーは脈略もなく手足をバラバラに動かしているわけではありません。
詳しい解説は別の機会にしますが、
手足を同時に揃えたり、交互に動かしたり、そういった組み合わせで
実際にやってみると
ちゃんと脈略があって、少しずつ無理なく身につけていくことができます。
ドラムの難易度は
- 叩けば音が鳴る
- 難しい楽譜は簡単にアレンジしてもほぼOK
- 手足バラバラの動きは実はバラバラじゃない
以上のことから
ドラムは始めやすくスムーズに習得がしやすい、といえます。
まとめ
この記事ではおおまかに3種類の楽器の難易度について
階段の絵をイメージしながら、その初期段階について考えました。
じゃあ…
この階段をずーっとずーっと上っていったら、その先ってどうなってるの?
すべての楽器は、その道を極めるために果てしない階段が続いています。
芸術にゴールはありませんから
上級者になってからもやりこみ要素のボリュームが果てしないです。
なにを目標とするか?は人それぞれ。
ドラムという趣味は
- 思ったほど難しくなく
- お金がかからず
- 初期はスムーズに学びやすく
- 上級者になってもやり込める
そんな趣味です。
少しずつ階段を上っていくプロセスを楽しめる方にとっては一生の趣味になるかもしれませんね。
この記事がお役に立てましたら幸いです。
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