(2024..4.18更新)
近年ではドラムが子供の習い事として浸透し、子供用のドラムスティックの種類も少しずつ増えてきました。
どのスティックを選べばいいの?
この記事では前編・後編に分けて、ドラム講師である私の視点から
子供用ドラムスティックのおすすめを3型、紹介しています。
前編では
身長が~115cmのお子さんにおすすめなドラムスティックについて詳しく書きました。
よければ前編からご覧ください。
後編では
身長115cm以上のお子さんにおすすめなドラムスティックを紹介します。
毎週10~15時間ぐらい、園児や小学生にドラムレッスンを行い
彼らの様子を見ているうえで、参考になる話ができるかと思います。
よければ最後までお付き合いください。
(前編)
- 子供用ドラムスティックおすすめ3型
- VIC FIRTH VIC-KIDSをレビュー
子供用ドラムスティックおすすめ3型をレビュー
YAMAHA「YCS-JSL」「YCS-JSH」レビュー
こちらの2型はYAMAHAの同シリーズなので、いっしょにレビューします。
おそらくアルファベットの
「JS」というのがジュニアスクール
「L」がLOW 低学年
「H」がHIGH 高学年
という意味なのかなと推測します。
私の身近では息子(当時8歳)が低学年用モデルを使ったことがあったり、
小学4~6年生の生徒さんたちが何人か、高学年用モデルを使っています。
このスティックを使っている子たち、とても使いやすそうです。
菅沼孝三さんのアドバイスのもと開発されたスティックだそうで、サイズ感がほんとによくできていて、子供の体格を熟知したうえで作られたスティック、だと思います。
スティック材として最もメジャーなヒッコリー材
寸法は
YCS-JSL 低学年用が、直径13.0mm×長さ365mm
YCS-JSH 高学年用が、直径13.5mm×長さ385mm
サイズ感に関しては特に高学年用のYCS-JSHが
子供らしい短いスティックと、大人が使う一般的なスティック、
この中間を絶妙にうまくカバーしています。
このサイズのスティックは小学生ドラマーにとって絶対に必要だったのに、長らくどのメーカーも作っていなかった、
欲しかったこのサイズをよくぞ作ってくれました!といったところ。
私が提案したいのは、
「低学年用」「高学年用」といったネーミングではありますが
当然、低学年で大きな子もいるし、高学年で小柄な子もいますよね。
1年生で140cmを超える子も、4年生で120cm台の子も実際にいますから、
この記事では
学年ではなく身長130cm以下の子は低学年用 身長130~150cmの子は高学年用
といった選び方をするとちょうどいいサイズ感になることが多いと考えています。
文科省のデータから3年生と4年生の中央値をとったものが、おおよそ130cmであったのでこれをボーダーラインとしていますが
あくまでも目安ですからお子さんの感じ方を優先してください。
このスティックの特徴は、YAMAHAの文字の上の3本のラインです。
ドラムが上達してくると「叩く」練習のほか
スティックの先をタイコの皮に「落とす・弾ませる」といった練習に入っていくのですが
その際にスティックのバランスポイントという位置が重要になります。
こちらのスティックではバランスポイントにラインを引いてくれているんです。
「ここを支点にすればうまくできるよ」と子供にわかりやすい。
こういう丁寧な設計は
愛があってこそできるモノづくりで、作り手の優しさと理念が滲み出てる感が個人的に大好きです。
こんなに良いスティックを置いていない楽器店はまだまだあるので
どこでも手軽に買えるスティックになればいいな、と思います。
Pearl 103シリーズもおすすめ
少し別のスティックに目を向けると
もう1ランク太めの直径14mmぐらいのスティック、となれば各メーカーから多く市販されています。
ちょっと重く感じるかもしれませんが、お子さんによっては選択肢に入れることができます。
なかでもPEARLの103シリーズはおすすめです。
Pearlの103シリーズといえば、大人のドラマーも使うサイズながら、小ぶりなスティック。
103シリーズは同じ寸法のまま、
木の材質が違ったり、表面がツルツルとかザラザラに加工されているモデルなど種類が豊富です。
ぜひ楽器店で手に取ってみるのをおすすめします。
まとめ
子供用ドラムスティックのおすすめは…
身長
~115cmなら、VIC FIRTH「VIC-KIDS」
~150cmなら、YAMAHA「YCS-JSH」 またはPEARL 103シリーズ
この記事は数ある情報の1つとして参考にしていただけると幸いです。