ドラムを始めたばかりなんだけど
- スティックの持ち方がよくわからない
- とりあえずテキトーに持ってる
- どんな持ち方が正解なの?
ドラム初心者の方がまず迷うのがスティックの持ち方。
ちょっと検索してみても
ドラマーによって持ち方が違っていたりするのですが
実のところ、スティックの持ち方に絶対唯一の正解はありません。
しかし、どんな持ち方でもいいのか?というとNOです。
ケガにつながる持ち方は避けなくてはいけません。
この記事では、
正解の持ち方よりもまず、NGの持ち方について初心者ドラマーの方に理解していただきたいと思います。
ドラムスティックこんな持ち方はNG
スティックを持つ人差し指に注目
こちらの動画、1分ぐらいなのでご覧いただけると早いのですが
人差し指がまともに衝撃を受ける、ケガしやすい持ち方です。
- 人差し指がピンと伸びきっている
- スティックと同ライン上にのっかっている
これらが外見上の特徴です。
タイコを叩いた衝撃が人差し指の関節に容赦なく伝わるため、ケガや痛みのリスクが高くなります。
数回、軽く叩く程度なら問題はないのですが
長期間にわたると、受ける衝撃はなんと数万回を超えてきます。
数えてみるとわかるのですが
4分ぐらいの曲だと、右手で叩く回数は1曲で数百発~1000発前後までいってるはずで
すると、1日の練習で1万回を超えることも珍しくありません。
1曲1000発×練習10回=10000発
この人差し指がまともに乗っかる持ち方は、
スティックを初めて持つ方はパッ!と反射的にやってしまいやすいんです。
さらにいうと知識としてわかっていても、
ドラム歴が浅い人だと、知らない間にこの持ち方になってしまっていることがあり
私もドラムレッスンの時に、見ていてヒヤヒヤすることがあります。
スティックの振り方に悪いクセがつきやすい
こういった持ち方でも、タイコを弱く小さく叩けば指は痛くなりません。
「ピンと乗っかった人差し指」はそのままに
「そーっと叩いて痛みを回避しよう」とクセづいてしまうケースもあります。
「強く叩くと指が痛いから 弱く叩けばいいや」と。
これがクセづいてしまうとその後、強く大きな音が叩きにくくなります。
スティックを大きく振ることに恐怖心がついて回るので
後からこれを払拭するのはけっこうたいへんです。
誰しもドラムを始めたときに
「憧れのプロドラマーみたいになれたらいいな」というイメージがあったと思うのですが
そーっと叩くことがクセづいてしまうと
憧れのドラマーからは遠ざかってしまうのではないでしょうか。
ジャンルとかにもよりますが
あなたの憧れのドラマーは多分、そーっと叩いていないはず。
頭の高さぐらいまでスティックを振り上げて、
大きく、速く、バシーン!って叩いているのはないでしょうか。
ドラムスティックの持ち方 ケガを避けるには?
ここからは解決策を2つと
それらの解説をしていきます
解決策1 指先をスティックライン上から外す
この画像のように
人差し指の方向をスティックを「そろわないように」して
指先はスティックに乗せない、のがオススメです。
できれば
指の力が抜けて人差し指がダラン…とゆるやかにカーブしていればGood
この状態だと
鞭のようにドラムをひっぱたいても、指や関節が痛いということはなくなるはず。
疲れる、しんどい、筋肉痛はあるかもしれませんが
これらは練習で改善しますから
「ケガを避けて安全」という意味では、この案がオススメです。
解決策2 人差し指をかぎ型にする
こちらは人差し指をかぎ型(というのか?)スティックに巻きつけるような形。
むしろ
この持ち方が昔からの伝統的なグリップで
たとえば吹奏楽部の打楽器パートの子はほぼ100%、こういった形の人差し指になっています。
この方法も悪くはないのですが
私、個人的には前者のやり方がオススメです。
その理由は長くなるので別の機会にしますが
カンタンに書くと…
解決策1は、親指+中指を支点にしている
解決策2は、親指+人差し指を支点にしている
こういった状態であり
たった指1本違うだけのことで、指先~肩にかけての動き、使われる筋肉に影響を及ぼすんです。
人差し指を支点にしてスティックを持った場合は
屈筋ばかりを酷使するような叩き方になりやすい傾向があります。
このあたりは今後あらためて。
余談ですが、私は上手なドラマーを見かけると
人差し指を観察して「グリップの支点が何指なのか?見抜く」というのが趣味で
一瞬映った手元をスクショして拡大するぐらいのことは平気でやります。
まとめ
ドラムスティック こんな持ち方はNG


理由
人差し指の第2関節をケガするから。
もしくは、ケガを避けてそーっと叩くクセがつくから。
解決策はこの2案
個人的には左のほうがおすすめ


スティックの持ち方については
かなり奥が深くて当ブログでもいくつかの記事で掘り下げていく予定です。
この記事では
NGな持ち方、ケガや痛みにつながりやすい持ち方についてお話しました。
よければ心の片隅に置いていただけると幸いです。