ネザードラム

文章と図解でアプローチするドラムブログ

ドラムのペダルが足に当たって痛い問題

(2024.4.19更新)

バスドラムを鳴らすときに踏むキックペダル。

「ビーター」という、バスドラムをヒットするバチの部分がありますが

ドラム初心者の方のなかには

時々、ビーターが自分の足に当たって痛い思いをする方もいます。

 

この記事では

ビーターが足に当たって地味に痛い問題について、その原因と対策を解説します。

お悩みの方はぜひご覧ください。

 

ドラムのペダルが足に当たる原因と対策

ビーターを足に一度もぶつけたことがない方にとっては関係のない話かもしれませんが

ペダルを踏む足の動きは個人差が大きいです。

しょっちゅう、足とビーターをぶつけてしまう人は一定数いらっしゃいます。

傍から見ただけでは大したことなさそうですが

ぶつけた本人はかなり痛いんです。

「痛~っ!」と足を擦りたいところですが、それを我慢して演奏を続けています。

ビーターにもいろいろな材質があって

フェルト製のビーターならまだマシですが、

硬質プラスティックや木製、金属製のビーターが足にぶつかると非常に痛いです。

ビーターが足にぶつかる原因は大きく2つ

  • 足を置くの位置がプレートの前過ぎる
  • 足を高く上げ過ぎている

ペダルの足を置く部分(プレートといいます)

写真ではプレートのいちばん前、チェーンと足先が触れるぐらいまでの位置に足を置いています。

 

プレートのいちばん前に足を置く方を意外と多く見かけるのですが

スネとビーターが近づいてぶつかりやすくなるほか、

チェーンには余計な力が加わってしまい、靴も傷みやすくなります。

 

ペダルのどのあたりに足を置くか?は

これといった正解がなく、ドラマーによってまちまちですが

・前にいくほど柔らかい踏み心地

・後ろ(手前)にいくほど固い踏み心地

になります。

私の場合は

プレートのいちばん前から5~10cmのところに足先がくるようにしています。

固さと柔らかさのバランスが良く、なおかつビーターも足にぶつからないので

個人的にはこのあたりを踏むのが気にいっています。

 

もう1つは「足を高く上げ過ぎて」ビーターがぶつかっている例。

 

ペダルを踏む前に足を上げる際、

この写真の状態は「上げ過ぎ」で、足裏とプレートが完全に離れてしまっています。

足の甲がビーターとぶつかりやすくなります。

写真がボケていてわかりにくいですが、私の普段の足の上げ方です。

かかとはそれなりに上がっていますが

足先はプレートからはギリギリ離れない程度。

それほど高く上げておらず最小限です。

(厳密には1cm程度、足とプレートが離れることもあります)

ビーターが足にしょっちゅうぶつかる方は

  • 足を前に置きすぎないように
  • 足を高く上げ過ぎないように

この2点を意識することで、足とビーターが当たらなくなることがほとんどです。

ただしこれらを注意していても

演奏中、自分の足が知らず知らずいちばん前にいっている、高く上げ過ぎている、

ということがありがちです。

 

身体の動きを矯正するのは想像以上に大変なことですから

慣れるまでは自分の足を目視でチェックしながら練習するのがおすすめです。

子供さんのドラムペダルが足に当たる問題

キッズドラマーの足がビーターが当たる場合には、大人とは少し違った対策が必要となってきます。

 

たとえば小学校低学年の子供の靴、大人と比べてこれぐらい違います。

そうしたなか

・ビーターとの衝突を避けるために、プレートの後ろを踏むと固すぎて踏めない。

・柔らかい前のほうを踏めば、ビーターと足がぶつかってしまう。

 

足が小さい、足の甲が短い、足の重みがない

そういったことから大人とは違ったジレンマがあります。

解決策 ドラムペダルに足のナナメ置きを試してみよう

ビーターが足に当たって痛い問題には

ペダルのプレートの向きに対して

足をナナメに置いて演奏するのをぜひ試してみてください。

 

足をナナメに置いてはいけない、といったルールは特にありません。

お子さんにはもちろん、大人の方にも有効な解決策の1つです。

 

ナナメ置きすることで

踏み心地の柔らかい前のほうを踏みつつ、スネはビーターを避けることが可能です。

ちなみに私自身も普段の演奏では足をナナメ置きしています。

 

ちょっと話がズレますが

私の場合、ナナメ置きをする理由は、ビーターとぶつかるのを避けることより

身体の最適な向きを研究してみた結果、イスをハイハット側に寄せて置いているためです。

イスをバスドラム正面ではなく、ハイタムの正面に置いています。

私はこの場所に座りたいので、足が自然とナナメになっているといった状態です。

 

1つ参考動画を。

kate kuziakinaさんというドラマーで、この動画は彼女が9歳のときのもの。

Hit Like A Girlという女性ドラマーの世界コンテストへの応募動画です。

画面右下に足だけの映像が見えます。

小さい画面ですが、ペダルに対してはっきりとナナメに、足を置いているのがわかります。

まとめ

ビーターが足に当たって痛い問題への対策は

  • 足を高く上げ過ぎないように
  • 足を置くのが前過ぎないように
  • ペダルに対して足をナナメに置いてみる

以上のことをお試しください。

痛みから解放されてドラムを楽しめますように。