(2024.4.19更新)
この記事では
【ドラム練習にはメトロノームを使うのがおすすめ】と題して
Youtube動画の前半部分、メトロノームを使った練習は必要なのか?を考えてみたいと思います。
メトロノームとは
一定の間隔でクリック音が鳴る音楽用の練習アイテム。
メトロノームを使ったドラム練習って必要?
私の持論ですが、必要です。
ただ「メトロノームを使った練習は必要ない」と仰るベテランの方もいらっしゃいます。
そういった方の意見としては、
「人間の持つ、揺らぐリズムの心地よさを大切にしよう」と、大まかにはこういった意見が多いと思います。
私もそのとおりだと思います。
ただし、ドラム初心者の頃はそういったリズムの揺らぎが度を越えて、
不快なリズムになってしまうことの方が圧倒的に多いです。
度を越えた不快なリズムの揺らぎは
「ハシる」「モタる」といった言葉で表現されることもあります。
メトロノームに合わせて練習することで
不快なハシる・モタるが、ある程度は正確に矯正されて、多くの人から褒められやすいリズムになります。
メトロノームで練習すると機械的・無機質になる?
メトロノームでたくさん練習すると
自分の演奏が機械のように無機質になってしまうのではないか?
いいえ、なりません。
メトロノーム練習をたくさんやったとしても
たったの数百時間ぐらいでは、まだまだ揺らぎまくっているものです。
むしろ、不正確だったリズムがほどよく矯正されて、ほどよく人間味もある、
ちょうどいい感じになってくることも多いです。
どれだけ練習しても
どうしようもなく矯正できなかった不正確さが少しは残るもので、その部分は個性と呼ばれたり、肯定的に残っていても良いのではないか、と私は考えています。
メトロノームを使った練習では、無機質な演奏にはならないし、良い意味での不正確、不完全さや個性も残ります。
メトロノーム練習が必要ないのは
こういった子たちは生活の中にリズムや音楽が溢れている環境で育ったのだと思います。
お聴きのとおり素晴らしいリズムで、これをわざわざメトロノームで矯正する必要はありませんよね。
我々は?となると…メトロノーム無しではなかなか難しいのではないか、と思います。
生まれたときから身の回りに楽器や演奏があったわけではなくて
幼稚園でお遊戯をやって
小学校の義務教育の音楽はおもしろくもなく、
中学生ぐらいでバンドに興味をもって…みたいな流れが一般的です。
よほどリズムの才能がある人でなければ
メトロノーム練習をほどよく取り入れたほうが、多くの人から褒められやすいリズムになるだろうと考えます。
メトロノームがないとドラムが叩けない依存症
反面、メトロノームがないとドラムが叩けない、依存症のようなものに陥ることがあります。
真面目な性格の方に多い印象で
メトロノームでドラム練習を長くやるうちに
「正確なテンポ至上主義」
に偏ってしまうと、自分のテンポの乱れが許せなかったり、恥ずかしくなってしまいます。
バンド練習やライブのときにも、やたらメトロノームを頼りすぎたり
その頼れるメトロノームがないとなれば、自信が持てないフニャフニャの演奏になってしまう。
メトロノーム依存症の解決策としては
正確なテンポでも、不正確なテンポでも、どっち音楽も最高!
と思えるマインドセットにどう置き換えていけるか?といったところで
正確さを追及しながら、ルーズさを許していこう。
みたいな、難しいですが
両方の側面から自分のリズムを眺めていくことが課題になると思います。
私自身の体験談を話してみると
ドラム歴20年をこえてからですが、リズムの正確さではなく、快さを目指すようにしました。
自分や周囲の人が気持ちよければOKで、それはある程度は正確ですが、それほど正確じゃなくても達成できる。
ある意味、
「正確なリズムでなければいけない」といった完璧主義を手放すことで
かえって力が抜けて、周りからも喜ばれるような快いリズムになってきた、というところです。
以上
メトロノームを使った練習の必要性について私個人の考えを書いてみました。
数あるうちのひとつとして捉えていただけると幸いです。