ネザードラム

文章と図解でアプローチするドラムブログ

【タイト?】演奏のわずかな違いがわかるようになりたい【レイドバック?】

(2024.4.22更新)

タイトなリズム? スネアを溜める?

正直よくわからない…どうすればわかるようになるの?

ベテランプレイヤーが音楽のわずかの違いについて話しているのを聞いて

「自分にはよくわからない」「全部同じにしか聞こえない」

そう感じる方も多いと思います。

 

この記事では、音楽のわずかな違いがわかる耳の育て方について触れていきます。

 

はじめにくれぐれもご理解いただきたいのは

音楽のわずかな違いが

わからないことが悪いわけではありません。

わかることが偉いわけでもありません。

 

必ずしも演奏の技術を求めなくても、自分のペースで音楽を楽しむことはできます。

人それぞれのスタンスを大切にしながら

よければ記事の最後までお付き合いください。

 

演奏のわずかな違いは わずかなのか?

演奏のわずかの違いを競う世界というと

たとえばオーディションやコンクールは音楽で勝ち負けを競う世界、とも考えられます。

 

中高の吹奏楽部の子たちは

「〇〇中学の吹部は強い」「うちの吹部は弱い」といった独特な言い回しをします。

ほぼ全員?といっていいほど

いろんな学校の吹奏楽部に対して「強い・弱い」といった評価軸を持っています。

 

そしてコンクールも全国大会ともなってくると

どの学校も”強い”わけですから、楽譜どおりに演奏できているのは当然です。

 

その中でどうやって優劣がつけられるのか?というと

おそらくは

楽譜には書き表せないようなわずかな違いの積み重ねだったり

音楽への愛とか楽しさが聴衆に伝わったり

最終的には審査員の心を打つかどうか?

わずかな違いが賞を獲れるか獲れないかをわけるのだと考えます。

 

一方、

コンクールではなく、僕たちのようなアマチュアミュージシャン

駅前で弾き語りをしたり

ライブハウスに出演したり

Youtubeに演奏してみた動画をあげる際にも

演奏のわずかな違いは人の心を打つかどうか?に係ります。

違いの実例

デモ演奏 3:30ぐらい~

 

私が適当に撮った演奏で恐縮ですが、わずかに違う4パターンの演奏をしてみました。

  • わずかとは、どれくらいわずかなのか?
  • わずかに何が違うのか?

動画内で答え合わせをしていますので、よければご覧ください。

わずかな違いがわかる耳 を育てる方法

演奏のわずかな違いがわかる耳、

これを育てる方法は、レコーディング経験を積むことです。

 

レコーディングというとちゃんとしたスタジオで作品を録音する、というイメージですが、そういった大層なレコーディングでなくてもOKです。

たとえば、普段の練習をスマホで録音・録画するのもレコーディングです。

または

Youtubeなどに演奏動画をあげるために何回も撮っては聴き返し、いちばん良いテイクを選ぶ。こういったこともレコーディング経験です。



ここからは、より具体的な練習方法について解説します。

私が勝手に考えた練習方法なので、数あるうちの1つと捉えてください。

 

曲や課題を演奏して5回、録音します

録音機材を持っていない方は、スマホの無料アプリでもOKです。

5回分の録音をよく聴き返し、それぞれに100点満点で点数をつける

1点単位でシビアに採点します

自分の演奏の全体的な印象、細部の丁寧さまで、なるべく集中してよく聴いてください

わからなければ、なんとなくの採点でもOKです。

たとえば、5回分の録音にこんな点数がついたとします。

1回目 50点

2回目 65点

3回目 78点

4回目 80点

5回目 70点

自分の演奏を聞き比べて

10点差をつけることもあれば、

2点差ぐらいの僅差をつけたくなるときもあると思います。

 

なぜ10点差なのか?

なぜ2点差なのか? 

その理由を探します。

 

初心者の方であっても

自分自身の演奏であればよく聴けば、わずかな違いがわかることが多いです。

はじめは難しくても

自分の演奏を「録る」⇔「聴く」の作業を繰り返すうちに、耳が鍛えられていきます。

センチ単位の耳から ミリ単位の耳へ

こういった練習方法を繰り返すことで、演奏のわずかな違いに対して耳が敏感になってきます。

 

それまでは

音楽をセンチ単位で聴いていた耳が、ミリ単位で聴く耳に変わってきます。

わずかな違いがわかる耳になってきた、ということです。

 

センチ単位の耳の人と、ミリ単位の耳の人では、会話がかみ合わないことがよくあります。

「あなたの演奏、リズムがちょっとずれてるよ」

「そんなことないよ、僕のリズムは完璧だよ」

 

こういった認識違い。

大体は合ってるけど、厳密にはちょっとズレている。

わずかなズレを不快に感じるメンバーもいれば、まったく気にならないメンバーもいるというわけです。

ドラムの練習を録音しよう

自分の演奏を録音して聴き返していると、

数か月~1年ぐらいのうちに上達スピードが飛躍的に速くなります。

録音を聴き返すことで

耳が鍛えられたり、進捗がわかりやすくモチベーションになりやすいです。

 

動画を撮るのでもいいのですが

ストイックに耳を鍛える意味でいくと、個人的には音だけの録音がおすすめです。

その理由は

動画を見て目からの情報が入ってくると、音にシビアでなくなり、評価がちょっと甘くなってしまう気がするからです。

完全に音だけのほうが厳しい判断基準で鍛えられる気がします。

ドラム練習におすすめの録音アプリ、機材

動画内では僕が実際に使っている

  • zoom H2
  • zoom H4n

を紹介していますが、これらは現在廃盤なので

いま私がドラム練習用にレコーダーを買うとしたら?

 

ZOOM H2n

個人的にZOOM製品は長く使っていて

H2nの元となったH2は、買って15年たっても1度の故障もなく動いています。

H2nはいろいろ多機能・高性能に進化していて、価格とのバランスを考えて

私がいま買うとするなら最有力のモデルです。

しかし

個人的なドラム練習を録音するだけなら多機能すぎてオーバースペックかもしれません。

 

その場合は価格が安いH1nがおすすめです。

H2nと比べて機能面は絞られていますが、マイク性能はほとんど見劣りしない印象です。

どちらを選んでもコスパに優れていておすすめです。

 

次に

スマホの録音アプリに関しては、これといったおすすめといったものがありません。

アプリの問題というより、

そもそもスマホのマイクが高性能ではないため

演奏の細かいタッチの差までは、なかなか拾いきれないからです。

 

それでも練習を録音しないよりはいいので

レコーダーをお持ちでない方はスマホの録音アプリを活用されるのがいいと思います。

まとめ

  • 演奏のわずかな違いは、人の心を打てるか?にかかわる
  • 練習を5回録音して自己採点する
  • 採点の理由を考える
  • センチ単位の耳からミリ単位の耳へ
  • ドラム練習の録音は重要

この記事がお役に立ちましたら幸いです。