(2024.4.19更新)
- クラッシュシンバルがきれいに響かない
- 叩くときに力が入ってしまう
- ドラムの音がうるさい、耳が痛いと言われる
こういった悩みをお持ちの方に向けて
この記事では、シンバルの美しい音色を引き出す叩き方の1つを紹介します。
すぐに効果が表れやすい方法で
知っておいて損はないと思いますので、よければ最後までご覧ください。
シンバルの音が汚くなる叩き方 3パターン
私は普段、ドラム教室で50人くらいの生徒さんを見ていたり
過去には音楽専門学校に勤務して100人以上の学生さんを見てきたなかで
シンバル音が汚くなってしまう叩き方が3パターンあります。
1 力を込めすぎてしまう
動画ではかなり極端にやっていますが、スティックを振る手に力が入り過ぎている叩き方です。
こうして叩いたシンバル音は耳に痛く、すぐに音が減衰して響きが止まってしまいます。
2 シンバルに触れているだけ
力こめすぎとは真逆の、弱々し過ぎる叩き方。
シンバル本来の音色を引き出せていない、といった
ただチョンっと触れただけのような叩き方です。
シンバルが小さ過ぎて聞こえにくく、
ライブ演奏では客席や、同じステージ上にいるメンバーの耳にも届きません。
これは電子ドラムだけ練習に偏り、生のドラムセットに触れることが少ない方によくみられる叩き方です。
電子ドラムでの練習が悪いわけではなくて
本物のドラムも併用しながら、生の楽器の音色を鳴らす時間をもつことで、効率的な練習ができます。
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3 シンバルを押さえつけてしまう
シンバルを叩くのに押さえつけてしまうと、響きが悪くなったり、音の伸びが止まってしまいます。
また、シンバルが変形したり、ヒビが入ったり、割れる原因にもなります。
クラッシュシンバル おすすめの叩き方
シンバルの世界は奥が深くて、その叩き方も多岐にわたります。
職人技のようなスティックの扱い、タッチの加減によって、1枚のシンバルから多彩な音色を引き出すことができます。
この記事ではその中から1つ、
スティックを投げるように振って、大音量かつ美しいシンバル音を鳴らそう
といった初心者の方にもおすすめの方法を紹介します。
練習方法は、のびのびと動ける場所で物を投げる練習をします。
動画ではスタジオ内でピンポン玉を投げています。
広いグラウンドでボールを投げたり、河原で石を投げたり、
- 遅いスピード
- 速いスピード
- 山なりの軌道
- ライナー性の軌道
わりと真剣に、いろんな投げ方を練習します。
投げる動作が上手であれ下手であれ、肩周辺が動いていることに注目します。
このとき、手首の動きだけで投げているのではないことにも注目します。
単純に物を投げる動作のなかで
力を抜くタイミングがぎこちなかったり、肩回りの動きが少なかったり、思ったほど腕が上がらなかったり、
「意外と投げられない」といった発見をすることも重要です。
ここで発見した問題はスティックの振り方にも関わります。
次の段階としては
ボールをスティックに持ち替えて、同じように投げる・・・と見せかけて、ギリギリ投げません。
危ないので投げはしないものの、肩・腕・肘などの動きは投げるときと全く同じです。
こういった、投げつけるような方法で
スティックを振ってシンバルを叩けば、大音量で美しいシンバル音が鳴るはずです。
シンバルには投げつける叩き方がおすすめの理由
これを理屈っぽく解説すると…
「投げる動作」は、投げ始めの初動のときに一瞬、筋力を使っています。
そして、肘が伸びきる前にはもう力は抜けています。
一瞬しか力を使っていないから身体は疲れにくく、
そしてスティックがシンバルに当たる瞬間には、もう力が抜けていて押さえつけも起こらず、シンバルがきれいに振動してよく響きます。
さらに、肩の操作によって力の抜けた手先がぶん回されるので
スティックのスピードが速く、パシーン!と爽やかに大音量が出ます。
今回ご紹介した、投げるようにスティックを振る方法は
「やらない理由がない」ほどメリットだらけで
クラッシュシンバルの叩き方に悩む初心者の方には、ぜひ試してほしい方法です。
この記事がお役に立ちましたら幸いです。